2015年10月31日

僕の物欲と妻の倹約。

最近のインターネットは便利です。カーソルを合わせてマウスをクリックすれば自宅に欲しいものが届きます。
便利ですが、余計なこともしてきます。
たとえばGoogleの広告。
僕がネットショップでコッソリとキャンプ用品を買います。コッソリとです。
するとGoogleの購入履歴が反映されて僕の購入傾向を加味した広告が画面上に現れるのです。
なぜ現れるのか。

当然のように妻は僕の物欲を俊敏に察知するのです。
妻は言います。なんかアウトドア用のコンロ買ったん? と。

当然、僕はとぼけます。え? なにが? と。

すると妻は、Googleの広告がコールマンのコンロだらけだと勝ち誇ったように言うのです。それはもうコナンくん並みの犯人はお前だ顔なのです。

Googleの密告。
僕はアウトドア派の人間で、妻はインドア派の人間。ことキャンプ用品に関して、僕たち夫婦はドア越しの関係と言えます。

要らんやろ、コンロ。何個買うの? と妻が僕に詰め寄ります。

我が家にはコンロがたくさんあります。
フライパンと鍋の数だけコンロがあると言っても過言ではありません。
なぜ僕はそんなにコンロを買うのか。順を追って説明しましょう。

まずIHコンロ。これはキッチンについていますから、ノーカウントです。
次にベランダに置いてあるバーベキューグリル。これはグリルであってコンロではないので、ノーカウントです。
そしてツーバーナーのコンロ。これはアウトドア用でホワイトガソリンを燃料とします。キャンプに行った時や有事の際に大活躍しますよね。
これは確かにカウントすべきなのかもしれません。コンロ1としましょう。

さて、我が家にはもう一台ツーバーナーのコンロがあります。これはですね、燃料がガスなんです。さっきのコンロはホワイトガソリンでしたよね。調理していたらホワイトガソリンは減ります。限りのある資源。燃料がなくなったらたいへんです。火が消えます。
そこで買ったのがこのツーバーナーのガスコンロなのです。家庭用のガスボンベを使って調理ができます。コンロ2としましょう。

実を言うと、ガスコンロがもう一つあります。これは鍋をしたりするための極めて一般的な家庭用コンロです。これは極めて一般的な家庭用コンロですからノーカウントですよね。

さて次に、先ほどガスコンロがもう一つあると言いました。それは間違いです。あと二つあります。詳細をお話するとツーバーナーではなくシングルバーナー、つまり一口コンロです。アウトドア用の。でもこれはですね、山岳用のガスボンベを使用するので、燃料が高額なんですよね。これが二つあります。えぇ、同じ物が二つです。そうですね。潔くコンロ3とコンロ4としましょう。

もう少しあります。シングルバーナーのガスコンロです。これはですね、先ほどの山岳用のガスボンベではなく、より安価な家庭用のコンロのガスボンベが使える優れもの。これは使えば使うほどお金が儲かると言っても過言ではないような気がしませんか? まぁ、そうですよね。確かにコンロ5です。

さぁ、いよいよラストです。シングルバーナーのホワイトガソリンコンロです。これは高度のある山頂付近ではガスボンベは火が燃えにくいんですね。酸素が薄かったり、寒さの影響を受けたりしますからね。確かにツーバーナーのホワイトガソリンコンロはありますよ。でも山頂まで担いで行けません。そんなことをしたら二合目で下山したくなります。比較的持ち運びしやすいシングルバーナーで、山頂でも火力の出やすいホワイトガソリン。理にかなっていますね。え? 山頂に? 行くのか?

行かないですよ。コンロ6としましょう。

コンロはいくつあってもいいと言っても過言ではないような気がしますよね。

コンロ7は不要ではないかと言われたら、どう冷静に考えても要りますよね。

要りませんか?

要るんじゃないですかね?

要るような気がしませんか?

要るって言ってましたよ?

それはそうとGoogleはなぜ購入履歴を広告に反映させるのでしょうか?
人は購入したものとよく似たものをまた買う、そう判断しているのでしょうか?

その判断は当たっています。さすがGoogleです。
やめてほしいです。




余命半年の劇場のお話。

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posted by 奈須 崇 at 19:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月29日

雰囲気イケ文字。

無頼という言葉があります。頼らないと書いて無頼。かっこいい。実にかっこいい。
僕も無頼になりたいと思い、よくよく調べてみると漢字辞典には【無頼】頼る身寄りのない、ならず者。というようなことが書いてあります。
頼らないのと、頼る人がいないのとでは大きな隔たりがあります。

このように文字の雰囲気はかっこいいのに、その実、物凄くかっこ悪い言葉を、雰囲気イケ文字と呼ぶことにします。

雰囲気イケ文字は、いたるところにあります。

今日はみなさんと、雰囲気イケ文字の探し方を勉強してみたいと思います。簡単です。言葉の頭に新宿とつけてみましょう。
新宿泥棒猫。
ほら、かっこいい。
この新宿という言葉は、雰囲気イケ文字かどうかを調べるのに重宝します。言葉の頭につけるだけ。それだけで選別できるのです。
実証してみましょう。

新宿深爪。かっこいい。

新宿葛根湯。かっこいい。

新宿乾燥肌。かっこいい。

これらはすべて雰囲気イケ文字です。

新宿肥大。かっこいい。

新宿馬刺。かっこいい。

新宿迷子。かっこいい。

もしもこの新宿と雰囲気イケ文字との間に助詞を入れると途端にかっこ悪くなります。

新宿で深爪。かっこ悪い。

新宿の葛根湯。かっこ悪い。

新宿で乾燥肌。かっこ悪い。

新宿が肥大。かっこ悪い。

新宿の馬刺。かっこ悪い。

新宿で迷子。かっこ悪い。

つまり助詞をつけることで雰囲気イケ文字が文章になり、意味が理解しやすくなることで雰囲気イケ文字の真の姿が現れるのです。

ではここで、新宿という魔法の言葉に新宿をつけてみましょう。

新宿新宿。

急いでいるのでしょうか。
タクシーの運転手さんが頻繁に言われてそうです。
新宿に新宿をつけてもかっこよくなりません。
このことから新宿は雰囲気イケ文字ではなく、むしろ雰囲気ダサ文字であると言えます。

雰囲気ダサ文字の頭につけると人に違和感を覚えさせる言葉、新宿。

新宿世田谷区。ほら違和感。地理わかってない感てんこ盛り。
新宿広島県。ほら違和感。地理壊滅。

それではここまでの事柄を踏まえて雰囲気イケ文字の選別をしてみましょう。

新宿毛抜。かっこ悪い。
新宿上達。かっこいい。
新宿肩甲骨。かっこいい。
新宿鼻水。かっこ悪い。
新宿絶好調。かっこいい。
新宿雑多。かっこいい。
新宿家賃。かっこ悪い。
新宿万年筆。かっこいい。
新宿沸騰中。かっこいい。
新宿餃子。おいしそう。
新宿常備薬。かっこいい。
新宿蝶々結び。かっこいい。

さぁ、みなさんも身の回りにある言葉の頭に新宿をつけて雰囲気イケ文字を探しましょう。


新宿奈須 崇。




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posted by 奈須 崇 at 11:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月27日

漫談。

小説「上方スピリッツ」(kinobooks キノブックス刊)の販促を兼ねて、お世話になっている恩人のライブで漫談をすることになりました。ピン芸人として人前に出るのは何年ぶりでしょうか。
僕が所属していた劇団、スクエアにいた頃はいつもスクエアのみんながいてくれたので、一人で舞台に立つのは本当に久しぶりです。

さて、漫談。
僕は漫談が得意です。
なかなか漫談が得意だと自分から言う人は少なく、ましてや芸人でもないのに漫談が得意だと自分で言ってのける人はたいへん危険です。
そんな人はたいていスベります。怖いぐらいスベるのです。
それはもう観ている側の心が傷つくほどスベります。

恐ろしい。

僕はなぜ自分から漫談をしますと言って仕事をもらってくるのでしょうか。
そう自分から志願したのです。
ご厚意で、上方スピリッツの宣伝に来ますか、と言われたあと、では宣伝だけでは何なので僕に漫談をさせてください思いきり笑いを巻きおこしますよ、と。

怖いぐらい笑いに対して強気の僕

その漫談の舞台が十日後に迫っている。
僕は静かな書斎にこもり、ネタ作りに励む。

スクエア時代のキャラクターである元バックストリートシャイニングスの有田さんとして舞台に立つ予定にしているのだけれど、いくつかのモノマネをしようと思っています。

建物のモノマネと、飲物のモノマネと、人が不安になるモノマネ。
それとおそらく世界で初めてであろう誰も見たことのない新しい楽器を引っさげて、オリジナル曲を一曲披露する予定。

その様子はまたライブが終わってから報告したいと思います。




余命半年の劇場のお話。  

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posted by 奈須 崇 at 22:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月25日

上方スピリッツの特設サイト。

上方スピリッツの出版社kinobooksキノブックスさんのサイトに、上方スピリッツの特設サイトがあります♪


登場人物紹介とかもあって、なんか丹地陽子さんが描いてくださったキャラクターたちが、ビョビョンとした動きで現れます。

上方スピリッツの世界を堪能してくださった方にも見ていただきたいですし、まだ上方スピリッツを読まれていない方にも見ていただきたいですし、上方スピリッツが何のことか知らない方にも見ていただきたいです。
特に上方スピリッツが何のことか知らない方には、二度か三度ぐらいじっくりと見ていただきたいです。

ビョビョンとした動きを見ていただきたいです。


posted by 奈須 崇 at 23:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月21日

著者近影。

小説「上方スピリッツ」の出版にあたり、版元のKINOBOOKS(キノブックス)さんから著者近影を送ってくださいと連絡が入りました。困ったことになりました。みんなにも相談したいと思うのですが、まず直近で撮影した僕の写真を二枚ほど見ていただきたいと思います。


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僕はグルメレポーターなのでしょうか。
僕の写真にはもれなく食べ物が写り込んでいるのです。どうしても。
見てください。


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助けてください。
食べ物を食べているんです。どうしても。
こういう写真しかないんです。
見てください。


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ほら。
ほら食べ物。ほら食べようとしてる。


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 ほら!
 もれなく食べてる!
 どうしましょうか。上方スピリッツは漫才師の物語。グルメ本ではないのです。著者近影でこんな写真が使われていたらそれは間違いなく満腹スピリッツとか、そういうタイトルのグルメ本じゃないですか。
 僕は頭を抱え、妻に相談しました。
 長年連れ添った彼女なら、著者近影として的確な写真を用意してくれるはず。その時の僕はそう思いました。そしてメールに添付して送られてきた写真がこちらです。


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 食べとるがな!
 僕はあらためて妻に詳細を告げ、上方スピリッツの著者近影としてふさわしい、食べ物を食べていない写真を送ってほしいと妻にメールしました。
 妻が送ってきた写真がこちらです。


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 こんな原稿を前にしてダウン寸前の力尽きて枯れ果てた著者近影は見たことがありません。
 僕は妻に確認をしました。なんか疲れた感じの写真がきたけど送る写真を間違えたんかな? 
 すると妻は、著者近影やし面白いやんインパクトあるし、と返信してきました。
 妻は決して添付書類を間違えたわけではありませんでした。
 どうでしょうか。こんな著者近影は見たことがありません。
 どうなのでしょうか。ジャニーズみたいなカッコいい写真のほうが本の売り上げが伸びるのではないかと思うのですが、そこは背伸びをせず等身大の僕でいたほうが良いのでしょうか。

 今までお見せした写真の中に、著者近影として適している写真は一枚もないと思うのですが、僕は固定観念を振り払い、地に這いつくばり力尽きる寸前の著者の姿をさらけ出すべきなのでしょうか。
 それとも食べ物を前にして喜びあふれる著者の姿を前面に推しだすべきなのでしょうか。

 どなたか小説を売るという目的に対して明確なビジョンをお持ちの方がおられましたら、何枚目の写真が著者近影としてふさわしいのか、僕に教えていただけないでしょうか。
 よかったらメールください。お願いします。困ってます。

 それか、カメラが得意な方、食べ物のない僕を撮っていただけないでしょうか。よかったらメールください。お願いします。困ってます。



余命半年の劇場のお話。
「上方スピリッツ」は、ジュンク堂千日前店や、紀伊國屋書店梅田店や、Amazonなどでお求めいただけます♪
発売日は10月24日です♪



 



posted by 奈須 崇 at 00:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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