2015年11月06日

生イカのステーキ。

店先ののぼりにはそう書いてありました。
生イカのステーキ。

焼いているのか、生なのか。

ステーキにした時点で生ではないので、この場合「イカのステーキ」ではないのでしょうか。
あるいは「かつて生であったイカのステーキ」と書くべきではないのでしょうか。

あまり細かいことを言うと女性に嫌われると聞いたことがありますから、あまり細かいことを言いたくはないのです。

ですが、誰か一人が秩序を乱し「生イカのステーキ」と書いてしまうと、今後たとえば「サーロインステーキ」と書く場合、「生サーロインステーキ」と書かなければならなくなる風潮が形成されてしまいます。
それはやがて「かつて生であった牛のサーロインの部位のステーキ」と書かなければならなくなります。

「焼き牡蠣」なんかもそうです。
「焼き生牡蠣」になってしまいます。
それはやがて「焼きました。かつて生であった牡蠣を」とメニューに表記することにも繋がりかねません。

それなのになぜ「生イカのステーキ」などと独自の書き方をしてしまったのでしょうか。
もしかすると冷凍のイカではなく生のイカをステーキにしましたよとアピールしたかったのでしょうか。

それならばこの場合、もっと明確に「生誕して以降、一度たりとも冷凍されたことのない、かつて生であったイカのステーキ」、そう書くべきなのではないでしょうか。
あれ?
「生誕して以降、一度たりとも冷凍されたことのない、かつて生であったイカのステーキ」は、略すと「生イカのステーキ」になりますね。

……そういうことか。
じゃ、いいのか「生イカのステーキ」で。




余命半年の劇場のお話。    

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posted by 奈須 崇 at 01:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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