2015年11月20日

屋上のペーパームーン。

舞台はビルの屋上。中に潜んでいるのは銀行強盗の片割れたちである。後の連中は計画を実行中である。
そんな屋上に、待ちくたびれた片割れたちがライフルを持って上がって来る。

「おい待て どこ行くんや」
「屋上や 屋上」
「屋上てお前 そんな物持って屋上で何する気やねん?」
「アホ 何もするかい 只 屋上上がるだけや 風に当たるんや」
「ほな そんなもん置いて上がれや」
「うるさいわ こりゃ俺のもんやで 俺が何処に持っていっても お前に関係あるかい」
「待て おい ちょっと待てて」


これは、大竹野正典さんという関西小劇場を代表する劇作家が書いた「屋上のペーパームーン」の冒頭の一節です。

どうですか?
わくわくしませんか?
ここから始まる物語に興味が湧いてきませんか?

僕は大竹野さんの戯曲が大好きです。
今月の27日と28日に、梅田のグランフロントで「新装版大竹野正典劇集成T出版記念公演」という芝居があります。正確に書くと芝居ではなく朗読劇なのです。
しかしこの朗読劇、出演している役者の体温が上昇し、汗をかきます。

どうですか?
少し不思議に思えませんか?
なぜ朗読劇なのに出演者が汗をかくのか気になりませんか?

僕は芝居をして今年で22年になります。
僕はこの「新装版大竹野正典劇集成T出版記念公演」に出演するのですが、この公演、キャリア22年の僕が8人の出演者の中で3番目に若手なのです。

キャリア22年は一般的な企業でいうと課長か部長クラス。つまり僕の他には常務や専務、副社長もいれば代表取締役もいる。なんだったら会長や最高顧問クラスまで出演しているのです。

もちろん僕よりキャリアの短い係長や主任もいます。その係長や主任の芝居も実に見応えがあります。

僕は作家でもあります。作家の僕は大竹野正典さんの台本に魅せられて、この公演のお仲間に加えていただきました。
同業者が同業者の作品に惚れ込むというのは、もしかするとよくある話なのかも知れません。
でも僕は滅多にありません。

大竹野正典さんの戯曲は実におもしろいのです。
大竹野さんとは本番が終わったらじっくりと酒でも酌み交わしながら戯曲について話をさせていただこうと思っています。うまく話せるかはわかりませんが、天国に旅立たれた大竹野さんの本で芝居をすることは数年来の僕の夢でした。
22年の短いキャリアながら、僕なりに最高の芝居を天国にむけてご披露したいと思っております。


新装版大竹野正典劇集成T出版記念公演

「屋上のペーパームーン」

冒頭の一節の続きを体感しに、どうぞグランフロントまでお越しくださいませ。
心よりお待ちしております。



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新装版大竹野正典劇集成T出版記念公演

「屋上のペーパームーン」

リーディング

出演
秋月雁
戎屋海老
金哲義(May)
九谷保元
柴垣啓介(劇団ひまわり)
奈須崇
山田一幸(朱亜shu-A)
寺井幸菜(遊劇舞台二月病)

日時
2015年
11月27日(金) PM7時
28日(土) AM11時・PM2時30分・PM6時

場所:グランフロント大阪北館 タワーC713号 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
電話:06-6205-2366
住所:大阪市北区大深町3−1

入場料(前売)1500円/(当日)1700円

★出版記念公演につき、劇場で大竹野さんの戯曲集をお買い上げいただいた方には500円の割引をさせていただきます。

受付は開演の45分前、会場は30分前です。。
※定員は50名程度です。ご予約のお客様からのご入場となります。できればお早目のご予約・ご来場をお勧めいたします。

チケットご予約●くじら企画
氏名・日時・連絡先電話番号・枚数を明記の上、お申込みくださいませ。
(メールでの予約は11月26日までとさせていただきます。)

kujira@dsk.zaq.ne.jp




余命半年の劇場のお話。

「上方スピリッツ」(kinobooks キノブックス刊)は、紀伊國屋書店グランフロント大阪店、ジュンク堂千日前店など全国の本屋さんやAmazonなどでお求めいただけます♪







posted by 奈須 崇 at 18:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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