2015年10月29日

雰囲気イケ文字。

無頼という言葉があります。頼らないと書いて無頼。かっこいい。実にかっこいい。
僕も無頼になりたいと思い、よくよく調べてみると漢字辞典には【無頼】頼る身寄りのない、ならず者。というようなことが書いてあります。
頼らないのと、頼る人がいないのとでは大きな隔たりがあります。

このように文字の雰囲気はかっこいいのに、その実、物凄くかっこ悪い言葉を、雰囲気イケ文字と呼ぶことにします。

雰囲気イケ文字は、いたるところにあります。

今日はみなさんと、雰囲気イケ文字の探し方を勉強してみたいと思います。簡単です。言葉の頭に新宿とつけてみましょう。
新宿泥棒猫。
ほら、かっこいい。
この新宿という言葉は、雰囲気イケ文字かどうかを調べるのに重宝します。言葉の頭につけるだけ。それだけで選別できるのです。
実証してみましょう。

新宿深爪。かっこいい。

新宿葛根湯。かっこいい。

新宿乾燥肌。かっこいい。

これらはすべて雰囲気イケ文字です。

新宿肥大。かっこいい。

新宿馬刺。かっこいい。

新宿迷子。かっこいい。

もしもこの新宿と雰囲気イケ文字との間に助詞を入れると途端にかっこ悪くなります。

新宿で深爪。かっこ悪い。

新宿の葛根湯。かっこ悪い。

新宿で乾燥肌。かっこ悪い。

新宿が肥大。かっこ悪い。

新宿の馬刺。かっこ悪い。

新宿で迷子。かっこ悪い。

つまり助詞をつけることで雰囲気イケ文字が文章になり、意味が理解しやすくなることで雰囲気イケ文字の真の姿が現れるのです。

ではここで、新宿という魔法の言葉に新宿をつけてみましょう。

新宿新宿。

急いでいるのでしょうか。
タクシーの運転手さんが頻繁に言われてそうです。
新宿に新宿をつけてもかっこよくなりません。
このことから新宿は雰囲気イケ文字ではなく、むしろ雰囲気ダサ文字であると言えます。

雰囲気ダサ文字の頭につけると人に違和感を覚えさせる言葉、新宿。

新宿世田谷区。ほら違和感。地理わかってない感てんこ盛り。
新宿広島県。ほら違和感。地理壊滅。

それではここまでの事柄を踏まえて雰囲気イケ文字の選別をしてみましょう。

新宿毛抜。かっこ悪い。
新宿上達。かっこいい。
新宿肩甲骨。かっこいい。
新宿鼻水。かっこ悪い。
新宿絶好調。かっこいい。
新宿雑多。かっこいい。
新宿家賃。かっこ悪い。
新宿万年筆。かっこいい。
新宿沸騰中。かっこいい。
新宿餃子。おいしそう。
新宿常備薬。かっこいい。
新宿蝶々結び。かっこいい。

さぁ、みなさんも身の回りにある言葉の頭に新宿をつけて雰囲気イケ文字を探しましょう。


新宿奈須 崇。




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posted by 奈須 崇 at 11:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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