2015年11月28日

くじら企画 屋上のペーパームーン 千秋楽。

くじら企画には後藤小寿枝さんという演出家がおられて、この方が僕の友達のお母さんでもあります。
とはいえ友達のお母さんという趣きは一切なく、やはり演出家なのです。
この後藤小寿枝さんが演出家として僕の苦手な方をよく指差します。僕は役者としてその指差した方向を目指すのですが、じっくりと長考します。
どうすれば最良となるのか、十人の役者がいても決して誰も思いつかない方法で僕はその指差された方向を目指します。
指差され、考え、そこを目指す。
気がつくと「屋上のペーパームーン」という芝居が出来上がっていました。

屋上のペーパームーンには秋月雁さんという昭和の名優が出演されておられます。昭和の名優とは昭和の時代から芝居をされておられる名優という意味ですが、昭和の名優は平成の世でもやはり名優なわけでして、立っているだけで芝居の軸が定まります。今回、雁さんの脇を固めることが出来て僕はそのことをたいへん光栄に思っています。

屋上のペーパームーンにはもうお一人、昭和の名優が出演されておられます。戎屋海老さんです。海老さんは舞台での立ち方が実にチャーミングな方で僕もこうなりたいと強く憧れさせてくださいます。海老さんは常にアイデアにあふれておられて、誰よりも舞台を楽しんでいらっしゃいます。

屋上のペーパームーンは昭和の名優ばかりではありません。金哲義さんという平成の名優もおられます。金さんと僕は今はなきrise-1シアターという劇場で力を合わせて昼夜を問わず共に走った仲間です。Mayという劇団で座長をしておられて、作演をされています。金さんは物事の理解力が早く。すごい速さで問題点を解決していきます。

平成の名優がもうお一人おられます。九谷保元さんです。九谷さんはとてもストイックな方です。おそらく新陳代謝が良いのでしょう。結構な序盤であっても汗を滴らせておられます。市井の人を演じるのがとてつもなく巧みでらして、気の弱い真正直な男の芝居を丁寧に重ねて本番に臨んでおられました。

柴垣啓介くんは劇団ひまわりに所属している、まさにこれからの人です。最年少の彼はまだ若く、貪欲さや向上心や野心を持って舞台に臨んでいます。とてもいい声をしていて、なかなか可愛らしい笑顔をしています。コンビニに詳しくてカレーパンはローソンが一番美味しいと熱心に話していたのが印象的です。

黙っていましたが平成の名優はもうお一人おられます。山田一幸さんです。山田さんはかなり早い段階で芝居が仕上がっておられました。リーディングに最も求められる滑舌も長けておられ、セリフ回しが実に滑らかでした。抜群の安定感で芝居をされる山田さんは朱亜shu-Aというプロデュースユニットで活動されています。

ナレーターを務めた寺井幸菜さんは遊劇舞台二月病の看板女優で、以前拝見した芝居では子育てが苦手そうな怖いお母さんを演じていました。あの時の雰囲気とは打って変わり、今回は深窓に育つお嬢様的な、でも講談師のようなキレのいいナレーションを入れていました。楽屋ではだいたい椅子の背もたれにしがみついていたイメージがあります。

今回、稽古場に毎日のように参じてくださった高岡さんには、くじら企画が大切にしている芝居の指標のようなものを背中と笑い声で教えていただいたように思っています。

大御所の舞台監督さんと大御所の音響さんをはじめ、大御所の受付周りの皆さま、そして美味しいケータリングを食べさせてくださった、さとさん。ありがとうございました♪

そしてそして♪
ご来場くださったお客さま♪
どうもありがとうございました♪

おかげさまで、楽しく芝居ができました♪






posted by 奈須 崇 at 21:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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