2015年12月12日

手袋との別れの儀式。

「どうして手袋をしたままおトイレしたの!」


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若いお母さんはディズニーランドのトイレの前で息子に問い掛けていました。

「どうするの? ゆうくん、もうこの手袋使えないよ? ばっちいばっちいになっちゃったよ?」

お母さんはさらに問いを投げかけます。

「捨てないとダメだよ? 洗えないからゴミ箱にポイしないとダメだよ?」

いくつもの問いに対してひとつも答えられずにいる息子。若いお母さんは指先でつまんだ手袋をゴミ箱に捨てました。
名残惜しそうな息子。

「もう、ゆうくんは手袋したままおトイレしたらダメだよ? わかった?」

頷く息子。

「ゆうくん、手袋に謝りなさい」

頷く息子。

「ばいばい」

ゴミ箱の中の手袋に手を振る息子。

「ごめんねは?」

涙目の息子。

「手袋さん、ごめんね」

さん付けの息子。
よく言えたとばかりに息子を抱きしめる若いお母さん。

渋い目で見つめる僕。

ディズニーランドにはいくつものドラマがある。





余命半年の劇場のお話。

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posted by 奈須 崇 at 00:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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